2024/11/28活動記録
日本PTA全国研究大会川崎大会活動報告(1日目)
令和6年8月23日、24日に川崎市とどろきアリーナで開催された、第72回日本PTA全国研究大会、第56回関東ブロック研究大会川崎大会に新潟市小中学校PTA連合会の本部役員が参加してきました。
「ウェルビーイングの実現を、川崎の地から ~活かそう「縁」の力~」をスローガンに以下の3つのメインテーマを掲げ、全国から多くのPTA関係者が一堂に会し、最新の知見、全国の事例などが共有されました。
大会1日目の講演内容等について、心に残ったキーワードを中心に皆さんに共有したいと思います。気になるキーワードを見つけたらぜひ調べてみてください。
特別第1
全国のPTAの縁をいかし力強く進める教育環境改善への提言 ~PTAの真の役割とは。ウェルビーイングな社会教育の促進~ 講師:内田 由紀子氏(京都大学 人と社会の未来研究院 院長・教授)
PTAは社会教育団体
・社会教育が目指す姿とは? ・社会教育を通じ最終的に幸福な人生と持続可能な活力ある社会の両方を目指す
個人の幸福について
・子どもたちの幸せ ・大人(親、先生)の幸せ →→→ PTA活動を通じて(持続可能) →→→ Well-being
Well-being
・ほかの人のために何ができるか
・自分の未来に希望が持てるか
・「快楽」よりは「生きがい」、日本語で近い言葉は「幸せ」
→→ Happiness(その瞬間)よりも広がりがあるのがWell-being
自分の学校のWell-being
・自分の幸せが他者の幸せ ・他者の幸せが積み重なって場を作る ・そういう場が自分を幸せに
多様なWell-beingへ →→→ Well-beingは競争するものではない
・幸せの形は多様なルートを持つ ・個のWell-beingから場のWell-beingへ
Well-beingはどんなふうに測定できる?
・学校が楽しいか + 普段の幸せな気持ち ・ポイントは、友達関係、自己肯定感、教師サポート(主観的幸福感)
Well-being社会の実現のために
・個人を尊重すること ・他者、社会のための行動 ・日本的協調性の良さを生かす ・寛容な社会
特別第2
大人が変われば子供も変わる!ウェルビーイングの社会実装
~学び保証の政策を社会に根付かせることの大切さ~
講師:吉田田 タカシ 氏(「トーキョーコーヒー」代表)
アトリエe.f.t
・つくるを通していきるを学ぶ ・人生の消費者ではなく、「つくり手」になること ・未来を自分でつくるスキルを身につける
「正解信仰」を捨てる
・前提を疑う、失敗を味わう、感覚を味わう ・知識(考える素材)と体験(感覚ごと学ぶ/非認知スキル)
自己肯定感を土壌に、意欲(主体性)という幹が伸び、そこに枝葉がつく
・発想力、表現力、思考力、コミュニケーション力、知識
トーキョーコーヒー(全国400拠点)
・登校拒否はこどもの問題ではなく、大人の無理解 ・大人が意識を変えるための場
教育=邪魔をしないこと
・自分らしく生きていく ・血はつながっていても、人生はつながっていない ・マイノリティは、=ネガティブではない ・こどもに決定権を与えてほしい
大人が邪魔をしないこと
・目の前のこどもの存在そのものを、シンプルにまるごと面白がって、邪魔をしないだけでこどもは育っていく ・全大人の意識が変わらないと教育は変わらない、今こそ、今日ここから変えるべき!
こどもは学校だけで育つわけではない
・地域の大人が一緒に楽しみながら育つ子育て ・もう1回しっかりと社会教育に光を当てるのが大事(PTAの役割も) ・「自分で決める」環境を与えることが大事