2023/10/18活動記録
日本PTA全国研究大会レポート(特別第2分科会)
令和5年8月26日、27日に広島市で開催された第71回日本PTA全国研究大会に新潟市小中学校PTA連合会として参加してきました。初日に開催された特別第2分科会「教育の情報化の推進 ~これからの情報化社会に生きる子供たちに必要なもの~」から基調講演の内容をみなさんに共有します。「AI・ロボット時代を生き抜く情報活用能力をどう育むか ~家庭で「情報のリスクに対応する力」を育成するための3つのポイント~」
こどもたちには今、「情報を上手に活用する力」と「情報のリスクに対応する力」が求められています。学習指導要領でも、言語能力と並んで「(情報モラルを含む)情報活用能力」を育成することが定められているそうです。
情報を活用する上で「スマホの長時間利用」や「SNSでの不適切情報の発信」など、様々なリスクも想定されます。事前に「こんなことはやってはダメ!」といった知識があれば、トラブルを未然に防げるのでしょうか?
実際には、知識があれば防げる(可能性が高い)ケースもある一方で、単に知識を身につけさせても行動変容につながらないケースもあるとのことです。「情報のリスクに対応する力」を育成するための3つのポイントを以下に紹介します。
1 様々なトラブルへの自覚を促す
トラブル事例だけを見ても、自分事には思えません。「それやっちゃうときってどんな時?」と考え、自覚化(それならやるかも)することがポイント。
(実践事例は:静岡県警×塩田研究室「自画撮りトラブルから身を守ろう」で検索)
2 リスクをグラデーションで考える
「何が危険か」はわかるけど、「どれくらい危険か」がズレやすい。「どれくらい危険性があると思う?」とゼロイチではなくリスクの大きさを考えるのがポイント。
3 時間管理に関する「自律の力」を育てる
こどもたちがなぜスマホやゲームを「使いすぎてしまう」のか。「楽しいから」以外の理由には「ほかにやる事がないから」という理由も。人生の暇をつぶすだけで良いの?いかに「やりたいこと」を見つけられるか、好きなことを分解すると「行動」「状況」「感情」という要素があり、これらを広げると新たな「好き」を見つけやすい。
24時間の時間の使い方を考えましょう。他人に時間を管理されるのではなく、やることを書き出し、時間を予想し、やる順番を自ら考えるのがポイント。
自分のことに置き換えて考えると、なるほどと感じることが多かったです。私も、こどもたちと一緒に「楽しいことを一緒に探してみよう」と日々行動してみたいと思いました。